自動売買を運用するとき便利なのがVPSです。
しかし「そもそもVPSってなに」という方や「VPSの選び方がわからない」という方がいると思います。
今回はVPSを使う理由とスペックの選び方について解説していきます。
VPSは余裕をもったスペックを選ぶことが大切です。
メモリや回線など重要な選び方のポイントが理解できれば自動売買を運用するとき役立ちます。
ぜひ参考にしてください。
VPSとは
VPS(Virtual Private Server)を日本語にすると仮想専用サーバーになります。
インターネット上のサーバーを自分のパソコンのように使えるサービスです。
自動売買を稼働させるにはパソコンが必要になりますが、自宅のパソコンで自動売買を稼働させるには常に電源を入れておかないといけません。
VPSを契約することで、サーバーを自分のパソコンのように使って自動売買のプログラムを動かすことができます。
VPSを使う理由
VPSの1番のメリットは自宅のパソコンを使わなくても24時間稼働してくれることです。
自宅のパソコンで自動売買を運用すると、24時間電源を入れておかないといけません。
常に自動売買のソフトを動かすことになってしまい他のことに利用しにくくなります。
月々1500~2000円程度でVPSが使えるので、毎月そのぐらいの金額を支払ってVPSで自動売買を運用すれば自宅のパソコンは自由に使用可能です。
他にもVPSを利用するメリットがあって、スマホで外出先から自動売買のオンオフの操作が簡単にできることがあります。
自宅のパソコンでも遠隔操作できますが、そのためのソフトを導入する必要があり手間がかかります。
また、自宅のパソコンは停電が起きると取引がストップしますが、VPSの場合は非常用電源があるので停電のリスクが少ないです。
このようにVPSには様々なメリットがあります。
VPSは自動売買をするとき非常に便利なので使えるようになっておくといいでしょう。
選び方のポイント
VPSを利用するにはスペックを選ぶ必要があります。
自動売買を稼働する台数によってVPSに必要なスペックは変わります。
自動売買を安定して稼働させるには特にメモリが大切です。
メモリの容量に余裕のあるVPSを選んだほうがいいですが、メモリの容量が無駄に大きいものを選ぶとコスパが悪くなります。
メモリの他にもSSDや回線もVPSを選ぶとき重要です。
それぞれ具体的に見ていきましょう。
メモリの容量は自動売買の稼働数で決める
メモリは作業机のようなもので、パソコンが情報を処理するときに使います。
作業台が広いほど効率よく作業できるのと同じでメモリも容量が大きい方が安定して動作します。
メモリが不足すると動作が遅くなるので余裕を持った容量を確保しましょう。
目安としては自動売買を1つ稼働するのに1GBのメモリがあるといいです。
メモリ1GBでも設定によっては自動売買2つまでなら大丈夫な場合もありますが、自動売買1つにつき1GB確保したほうが確実に動作します。
SSDを選ぶ
SSDはデータを保存するためのパーツです。
データを保存するパーツはSSDとHDDとの2種類があるのでどっちを搭載しているか選ぶ必要があります。
HDDに比べてSSDのほうが読み込みのスピードが速いのでおすすめです。
自動売買を稼働させるだけなのでSSDの容量は50GB以上あれば十分でしょう。
回線も重要
VPSは1つのサーバーを複数人で使用するので、みんなが回線を使用するタイミングが重なると通信が遅くなることがあります。
確実な取引をするには大人数で使っても余裕があるぐらい回線速度が速いほうがいいです。
通信が遅いと注文してからタイムラグができて、利益が減ってしまったり、損失がでる可能性があります。
最低でも200Mbps、できれば1Gbpsぐらいの通信速度のVPSを選ぶといいです。
このぐらいの回線速度があれば安定して通信ができるでしょう。
通信速度は1000Mbpsで1Gbpsです。
FX専用のVPSもある
VPSはサービスによってそれぞれ特徴があります。
FXで使用するならFX専用のVPSがおすすめです。
FX専用のVPSは不要なソフトを排除していたり、最初からMT4がインストールされているので手間なく自動売買を運用できます。
FXに特化しているため設定が簡単でサーバーに関する知識がない人でも利用しやすいです。
FXの運用におすすめのVPS3選
FXでも利用で評価の高いVPSを3つ紹介します。おすすめは以下の3つです。
・お名前.comデスクトップクラウド for FX
・ABLENET VPS
・使えるネットVPS FX専用
それぞれ詳しく見ていきましょう。
お名前.comデスクトップクラウド for FX
お名前.comはインターネット関連の事業を行っているGMOが運営しているサービスです。
GMOは有名な会社なので知っている人も多いのではないでしょうか。
サービスの質に対して価格が安くコスパがいいのが特徴です。
特に他社と比較して回線速度が速く10Gbpsなので、通信の使用率が高い場合でも安定した速度が期待できます。
FX専用のVPSなのでMT4がインストールされた状態から使用できるので、手間なく自動売買を稼働できるのもいいポイントです。
また、障害でサーバーの稼働率が低くなったとき一定額を保証するサービスもあるので、安心して利用できます。
ABLENET VPS
かなり老舗の会社でレンタルサーバーのサービスを20年以上続けています。
FX専用のVPSサービスではないですが、FXトレーダーからの評価が高いのが特徴です。
十分に使える性能でありながら、価格が安いので月々のコストをできるだけ抑えたい場合におすすめできます。10日間の無料期間が
あるので、実際に試してみて判断するといいでしょう。
使えるネットVPS FX専用
使えるネットVPSは20年近いデータセンターの運営実績があるので信頼して利用できます。
半額キャンペーンを利用するとかなり安く契約できるのが特徴で、長期契約でさらにお得になります。
長期契約は不安という場合は30日間の返金保証があるので最初はお試しで使ってみてよければ継続するという方法も可能です。
2GB以下のプランがないので、自動売買を1台だけ稼働させるとコスパが悪くなります。
長期契約が終わって更新するときは、標準価格になるので他社のサービスに乗り換えるなどを検討しましょう。
まとめ
VPSを選ぶときは自動売買の稼働台数に合わせてメモリを選ぶことが大切です。
自動売買1つ稼働させるのに1GB程度メモリの容量が必要だと覚えておきましょう。
VPSを使うことで、自分のパソコンを使わなくても自動売買が運用できます。
スマホからでも操作ができますし、停電のリスクも少ないです。
自動売買をするうえでVPSは非常に便利なのでうまく利用しましょう。