国内において数多くのFX業者がMT4を取り扱っていますが、実際に使うとなるとどのように選んでいいのかわからない方も少なくはないでしょう。
FX業者を選ぶには、まずMT4や自動売買に対応しているか事前に調べておく必要があります。
この記事では、MT4と自動売買に対応している業者やその選び方について詳しくご紹介していきます。
MT4と自動売買とは?
MT4とはFX取引で利用できるツールで、カスタマイズ性が高く充実したチャート機能が盛り込まれたツールです。
一方で、自動売買とは予め決められたルールに沿って売り買いの取引を自動的に行うシステムのことを言います。
したがって、MT4と自動売買を組み合わせて使うことでより充実したFX取引を自動的に行うことができます。
MT4と自動売買に対応できるFX業者を選ぶポイントとは
MT4と自動売買を組み合わせたツールを使ってFX取引を自動化することはもはや定番といっても過言ではないでしょう。
しかし、焦りは禁物です。
実際に使ってみると「MT4と自動売買に対応していなかった・・・」なんてことのないように、事前に調べておくことが重要です。
以下の3つを確認しておきましょう。
通貨ペアを確認する
FX取引の主要な通貨ペアはドル/円やユーロ/ドルとなりますが、FX業者によっては馴染みのない通貨ペアのみで取引する場合があります。
馴染みのない通貨ペアのみで取引を開始すると、主要な通貨ペアとは違い情報量が少ないことからトラブルの発見に遅れたり想定外の為替変動が発生する危険性があります。
FX取引を開始する前に、FX業者が提供するプログラムの仕様を確認してできるだけ多くの通貨ペアを取り扱っているFX業者を選択するようにしましょう。
MT4で注文から決済までできるか確認する
以下のように、MT4は大きく2つに分けることができます。
- チャート分析専用
- 注文から決済まで対応
チャート分析専用のMT4ではFX会社の取引ツールにより注文を行うためタイムラグが生じますが、注文から決済まで対応しているMT4では瞬時に注文することが可能です。
FX業者を選ぶ際は、MT4で注文から決済まですべて完結に対応できるかどうかを確認しておく必要があります。
自動売買に対応しているか確認する
自動売買とは、あらかじめ決められたプログラム通りに自動で売買を行うシステムです。
MT4は自動で取引をする取引ツールとしても優秀ですが、自動売買を手軽に利用できる点でも人気を集めています。
自動売買はFX初心者の方や多忙で取引の時間を確保することが難しい方にピッタリなツールです。
MT4と自動売買に対応できる国内のFX業者
国内FX会社の数は多いものの、法律や手数料の問題を回避したMT4と自動売買に対応している国内FX会社は決して多くはありません。
MT4と自動売買に対応している数少ない主要な国内FX会社は以下の通りです。
OANDA Japan
FX取引に仲介業者を挟まないためスムーズな取引を実現できるNDD方式を採用しています。
OANDA Japanは50種類以上ものオリジナルインジケーターが用意されており、MT4で表示することが可能です。
また、インジケータとしても表示できるため常に注文状況を確認することができます。
OANDA Japanは米ドル/円スプレッド0.3銭で狭いスプレットが特徴です。
通貨ペア69種類、最大注文数量が300万通貨というスペックを兼ねそろえており大口取引向けの仕様となっています。
楽天証券
楽天証券のMT4は米ドル/円0.5銭でスプレッドは低水準となります。
楽天証券ではCFD取引サービスによる投資も可能で、日本225や米国30などの株価指数、金と銀の商品銘柄にレバレッジをかけて取引することができます。
通貨ペアは24種類、最大注文数量は200万通貨というスペックです。
FX取引に留まらず日本225や金、原油などのCFD銘柄もMT4で取引可能なことから投資ジャンルを選択できる点が魅力的なFX会社といえるでしょう。
FXTF
FXTFは米ドル/円のスプレッドが0.1銭で、他の取り扱い通貨ペアも低スプレッドでユーロ/ドル0.2銭、ポン/ドル0.7銭となっています。
テクニカル指標や通貨ペアの多さも魅力の一つで、豊富な指標を駆使してスキャルピングやデイトレでの取引がメインであればFXTFを選んでおくと良いでしょう。
通貨ペアは30種類対応しており、大口取引でありながらもテクニカルな取引を得意とするスペックを持っています。
外為ファイネスト
外為ファイネストは1,000通貨単位の取引から対応しており、1度の注文における最大取引数量は1,000万通貨です。
NDD方式で低水準スプレッドが最大の特徴で、直接取引に対応はしていないものの日経225先物やナスダック100先物などの株価指数、金スポットやWTI原油先物などの商品データを閲覧することができます。
CFD銘柄の動向に関わる情報が流通する外為ファイネストは、FX取引を鋭く先読みすることが可能で早い段階で先手を打ちやすくなるでしょう。
外貨ex byGMO
外貨ex byGMOはチャート分析専用となり、MT4での発注機能には対応していません。
主にスマホアプリでの取引環境を構築しており、足種11種類、テクニカル指標15種類、描画ツール5種類という便利なツールとなっています。
FX取引初心者でも扱える仕様に整備されており、スマホアプリ内の操作であってもストレスのない動作が実現されています。
FOREX EXCHANGE
FOREX EXCHANGEはCPUを介さずに周辺機器やメインメモリ(RAM)などの間で直接データ転送を行うDMA方式が採用されています。
ディーラーを介さないため、透明性の高いレート配信が可能です。
FOREX EXCHANGEの取引通貨ペアは25種類で、1回当りの発注上限は1000万通貨まで対応しており最大保有枚数に制限がないため大口取引に最適な仕様となっています。
MT4と自動売買に対応した国内FX業者の注意点
MT4と自動売買に対応している国内FX業者を選ぶ場合、新しく入金しなければならないことに注意し、通常口座とは別にMT4口座を準備しておく必要があります。
その他、国内FX業者を選ぶ際にメリットやデメリットについても再度確認しておくことが重要です。
国内FX業者のメリット
国内FX業者を選ぶ最大のメリットは、MT4で自動売買を使って取引ができることです。
自動売買を利用するとある程度の裁量で自動的に取引してくれるため、本業やプライベートで多忙な方でも負担が少なくFX取引を持続することができます。
また、自動売買の取引ツールを自分に合った設定に変更することで自動的に行われる取引を最適化することが可能であることがメリットであると言えるでしょう。
国内FX業者のデメリット
MT4を導入している会社が少ないことや自動売買を謳った詐欺まがいなFX業者が多いことがデメリットと言えます。
また、MT4で自動売買を設定する際はFXに関する知識がある程度必要になるため、FX取引初心者の方は「少し難しいな」と感じることでしょう。
まとめ
そもそもMT4で自動売買に対応している国内FX業者の数が少ないことや、自動売買の設定にはFXに関する知識が必要であるということはご理解いただけたのではないでしょうか。
MT4で自動売買を組み合わせると、自分の取引スタイルに合わせた設定を行うことで理想の取引を実現することできます。
MT4で自動売買に対応している国内FX業者であれば、あらゆる法律や制約をクリアできていることから信憑性が高く安心して利用することができるでしょう。