EA(自動売買)といえばFXのイメージを持つかもしれません。
ですが、最近ではFXから株、暗号資産へと派生していきました。
暗号資産の世界では自動売買は普及していませんが、これから期待されているAIの時代とともに広がっていくのではないかと考えられています。
今回は暗号資産におけるEAとはどのような仕組みで動いているのか、おススメ取引所などについて解説していきます。
~この記事で分かる事~
- 暗号資産の自動売買の仕組みが分かる
- おススメの取引所やソフトが分かる
- 自動売買のリスクが分かる
そもそも暗号資産って何?
まずは投資初心者向けに暗号資産について分かりやすく説明します。
暗号資産とは紙幣や貨幣とは違い、実態のない電子上で取引する架空のお金です。
”デジタル通貨”などとも呼ばれています。
仮想通貨で有名な通貨といえば「ビットコイン」で、その後に「アルトコイン(BTC以外の通貨)」と呼ばれるものが次々と増えていきました。
暗号資産のメリットは、お金が架空のものである事から送金も早く、24時間の取引が可能となっています。
特徴は以下の通りです。
- 中央管理者が存在しない
- 換金可能
- 発行上限数が存在する
1は”ブロックチェーン”という仕組みで成り立っているため、中央管理者が存在しません。
ブロックチェーンというのは中央管理者が存在しなく、取引している人たちが全員で管理しようという考え方です。
メリットは全員が取引履歴のコピーや暗号技術というもので不正を防いだり、システムダウンから回避する事が出来ます。
2に関しては暗号資産は円やドルなどに変換する事が出来、電子マネーとの徹底的な違いと言えるでしょう。
3は株やFXでは中央銀行が管理しているためお金の発行上限数に限りなく、コントロールが出来ます。
しかし、暗号資産では中央管理者が存在しないため発行数が限られているようです。
暗号資産における自動売買とは?
それでは暗号資産について分かったところで、次は自動売買について説明します。
EA(自動売買)とは簡単に言えば、予め決めておいた取引決済のルールに基づいて売買する方法です。
予め決めておいたルールというのは「売買ロジック」や「ストラテジー」などとも呼ばれ、会社や自分で作成する事が出来るプログラムの事を言います。
例えば”1BTCが500万円で買いを入れ、510万円になったら売却する”というプログラムを決めておけば、自分でわざわざ手を動かさなくても勝手に機械がそのルールに従って取引してくれます。
忙しい人でも24時間取引出来て且つ、勝手に機械が行ってくれるため簡単に利益を生み出す事も可能です。
ただし、始める際の注意点などもあるので軽視するのは辞めましょう。
暗号資産の自動売買で儲かる?
一概に「EAは儲かる」と言っても、最近ではこのような投資詐欺も流行していて怪しく感じられる方もいると思います。
ですが、暗号資産の自動売買で実際に利益を出している人はいるでしょう。
投資で儲かる方法でメジャーなのは現物取引なのですが、暗号資産独自の手法で利益を得る方法があるのでどうやって稼いでるのか見ていきましょう。
アービトラージ取引
アービトラージとは異なる2つの取引所の価格差を利用して利益を得る方法です。
1btc500万円のAと520万円のB取引所があったとすると、Aの方で購入し、Bで売却します。
すると、価格差は20万円なのでその分の利益を得られるのがアービトラージ取引です。
ステーキング報酬
ステーキング報酬というのは対象の通貨を保有しているだけで、利益を得る事が出来ます。
年率3~6%の利回りで国内銀行の数千倍の利益にも上るようです。
取引所ではBitfriyerやGMOコインなどが対応していて、IOSTやXTZといった銘柄が可能ですよ。
手続きも難しくなく、購入してステーキング期間を設定して待つだけなのでとても簡単です。
マイニング
マイニングとは日本語で「採掘」するという意味になりますが、暗号資産では投資家たちが取引した売買記録を誰よりもいち早く入力する事で利益を得られる方法になっています。
上記でも少し触れましたが、暗号資産は「ブロックチェーン」という利用者達の管理の元で成り立っていると説明しました。
その「ブロック」と呼ばれるもものに「いつ」「どこで」「誰が取引をした」という記録を行い、改ざんできないように暗号化してそれを第三者に見てもらい”承認を得る作業”までがマイニングになります。
絶対に設けるという保証はない
上記でも述べましたが、EAは必ず稼げるものではありません。
忙しくても取引出来て利益を生み出せる便利なものではありますが、急激な価格変動などがあれば機械では判断できないため損失を招いても取引を辞めない事もありますね。
「今のロジックがこれからの市場にあったものなのか」「今後のチャートはどのように動くのか」など、最低限政府の発言や同じ投資仲間と情報共有するなどして勉強が必須になります。
長時間張り付いてチャートを管理する必要はないのですが、価格変動が激しい時などには数分間でもいいので見るようにしましょう。
儲かる勉強方法
投資の勉強方法は様々ですが、効率的に行うのであれば仮想通貨を始めながら同時進行で勉強するといいでしょう。
「続けるのが難しそう」と思うかもしれませんが、自分の出来る範囲で行ったり、一日の短期目標などを設定して少しずつ達成していくと充実感を覚えるようになります。
投資の勉強方法は以下の通りです。
- ブログやYoutube動画などで学ぶ
- 本を読む
- 仮想通貨専門メディアをチェックする
- 仮想通貨取引所の情報をチェックする
一部の取引所専門サイトでは専門家による相場予想やリアルタイムを閲覧する事が可能です。
字を読むのが苦手な人でも、漫画などで分かりやすく解説している入門書などもあるのでおススメですよ。
儲かるおススメ取引所を紹介
次は儲かるおススメ取引所の見ていきましょう。
どれもメジャーな取引所で、誰でも簡単に取り扱う事が出来ます。
また、多くの人が利用していて上場企業が提供しているものなので安全性も高いです。
Coincheck
アプリ | コインチェック |
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銘柄 | 17種類 |
取引手数料 | 無料(スプレッド手数料相当額は0.1~5%) |
特徴 | 貸暗号資産 |
コインチェックは取引銘柄数は17種類で国内トップクラスを誇る取引所となっています。
独自の投資方法のサービスも行っていて、販売会社の人に運用を任せる事で利益を得る事も可能です。
一番のメリットといえば”使いやすさ”で、UIUXにこだわりがあってユーザー目線からしっかりと設計されています。
サイトではチャートの相場予想なども行っているので、いつでもチェックできますよ。
GMOコイン
アプリ | GMOコイン |
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銘柄 | 20種類以上 |
取引手数料 | -0.01~0.05 |
特徴 | ステーキング報酬、レバレッジ |
GMOコインは東証1部上場企業GMOグループで開発された子会社です。
銘柄数は国内No1で20種類以上扱っています。
「FX暗号資産」というシステムもあって、2倍のレバレッジを掛けて少ない資金から多額の利益を得る事も可能です。
また、「ステーキング」というシステムで銘柄を保有しているだけで、年率2~4%の利益を獲得する事が出来ますよ。
GMOコイン公式サイトはコチラ
bitFlyer
出典:https://bitflyer.com/ja-jp/
アプリ | bitFlyer |
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銘柄 | 15種類 |
取引手数料 | 無料~0.2% |
特徴 | レバレッジ |
ビットフライヤーは2014年創業の国内最大級の暗号資産となっています。
ビットコインに特化していて取引量は2016~2021年にかけてNo1を獲得しているようです。
セキリュティレベルも高く、これまでにハッキングなどの経験もなく金融庁登録済みの取引所ですので安心安全に行う事が出来ますよ。
また、1円から取引可能で資金がない人でも始められるでしょう。
無料で出来るEAソフトとは?
上記ではおススメの取引所を紹介していきましたが、EAを始めるには料金がかかってしまいます。
ですが、無料で出来るソフトもあるので紹介していきますね。
どれも海外のものとなっていて英語が必須になってくるため、翻訳機能やある程度プログラミング知識が必要になってくるでしょう。
欲張らずにまずは有料で使いやすいものから始めとして、慣れてきたらこれらのソフトも応用していくといいですよ。
zenbot
オープンソースのEAボットで、Node.jsとMongoDBという環境で利用しています。
最近できたばかりでまだ使う人も少ないのですが、無料で出来るようです。
使いづらいのが短所ですが、複数の資産を同時運用できることや高頻度で取引が可能なのでとても便利ですよ。
zenbotに対応している取引所は以下の通りです。
- Bittrex
- ポロネックス
- ジェミニ
- GDAX
- クアドリガ
Gekko
Githubという取引所でダウンロード可能で、オープンソースの暗号資産ボットとなっています。
バックテストや通知機能、Webインターフェイスが搭載されていて完全無料で取引できる最強ソフトです。
Gekkoに対応している取引所は以下の通りです。
- ビスタンプ
- ポロネックス
- Bitfinex
今後自動売買は流行る?
現在FXではEAは流行っていますが、暗号資産はこれからといった所でしょう。
EAが一般的に仮想通貨で流行るのか、今後の未来について解説していきます。
あくまでも予想なので、鵜呑みせずに参考程度に自分で思考しながら自動売買を行うか決めていきましょう。
自動売買と融合した金融商品が増える
「MT4」や「EAソフト」と自動売買に特化したツールが増え、対応する会社も増えてきました。
今後も増え発展を成し遂げる事でしょう。
その根拠の1つとして、ロボアドバイザーである「ウェルスナビ」というサービスが現在始まっています。
ウェルスナビは資産運用や個々の計画目標を前提としてプランを立て、分散投資しながら長期的に利益を積んでいく非常に便利なシステムです。
リスクもしっかり考慮しながら、急激な価格変動にも対策が出来ていますね。
このように仮想通貨でも自動化の推進に図り、より手軽で便利にできる資産運用が出来る事を会社は望んでいるでしょう。
まとめ
暗号資産におけるEAについて解説しました。
暗号資産が儲かる理由としては様々で、「アービトラージ」や「ステーキング報酬」といった手法やリスク管理さえ行っていれば利益を得られやすくなるからです。
無論、自動売買にはリスクもありますし絶対に儲かるわけではないので注意しましょう。
これからも暗号資産の自動売買はウェルスナビやMT4の搭載などに、力を入れる企業が多くなっていくと思います。
少ない資金でも手軽に利益を積み上げられるように勉強も含め、頑張っていきましょう。