みなさんはLotをどうやってきめていますか？
LotはFXの自動売買を行う上で重要な要素になり、大きすぎると損失を被る可能性があります。
今回はLotのことを詳しく説明していきますので、ぜひLotを決める際の参考にしてください。
Lot（ロット）とは
FXの取引通貨単位のことをLotと言います。
1LotはFXの会社により違いがあり、1,000通貨または10,000通貨のFX会社が多いです。
もし、10,000通貨が1LotのFX会社の場合は、5Lotで50,000通貨、10Lotで100,000通貨となります。
また0.1Lotで1,000通貨となります。
Lotが使われるようになったのは、発注ミスを防ぐためと言われています。
例えば、10,000,000通貨の取引を行いたい場合、桁数が多いと発注ミスが起きやすくなります。
Lotを使用すれば桁数を抑えることができるのでミスを防ぐことができます。
このようなこともあり、発注の際はLotが使われるようになりました。
Lot数を決める意義
レバレッジに関係する
FX投資においてレバレッジはかなり重要な要素です。
しかし投資をするときに、レバレッジを2倍や3倍に設定することはできないため、Lot数によりコントロールします。
つまりLot数はレバレッジをコントロールするのにすごく重要なものになります。
リスク管理に役立つ
投資を行う上でリスク管理は必須です。
リスクをとる時は資金の2％が良いと言われています。
例えば100万円の資金があれば、2万までが損失の許容範囲になります。
損失の許容範囲をもとに、Lot数を決めることでリスク管理をしながら投資をすることができるというわけです。
もちろん、人により3％や5％とリスクをとれる範囲には違いがあるので、自分にあったリスクをとってください。
Lotとレバレッジやpips（ピプス）の関係
レバレッジの計算方法
Lot数とレバレッジには密接な関係があるので、次のような条件でレバレッジの計算をします。
取引条件
- 1米ドル＝100円
- 1Lot＝10,000通貨
- 資金10万円
100円×1Lot÷100,000＝10となりレバレッジは10倍です。
このような計算方法になるので、レバレッジを5倍にしたい場合は、Lot数を0.5Lotにします。
ややこしいですが、この計算ができるとレバレッジをコントロールしながら投資をすることができるので、覚えておきましょう。
Lotとpipsの関係
pipsは為替レートの基本単位で、いくら利益がでているか判断するのに重要な数値です。
pipsは会社や通貨ペアにより1pips＝0.001円（0.1銭）や1pips＝0.01円（1銭）と変わります。
1pips＝0.001円（0.1銭）の場合は、米ドルが105.205円から105.255円にあがれば50pipsとなります。
pipsを用いると、利益の計算を利益=pips×取引数量でできます。
例えば、1Lot（10,000通貨）とした時に1Lot取引し、5pips（0.05銭）価格が上昇したとします。
その場合、利益は5pips×1Lot＝500円の利益になり、10Lot注文していれば、5,000円の利益になります。
pipsは利益の計算にも使えますが、リスク管理の場面でも役に立ちます。
先程と同様な条件の場合で、10Lot取引かつ損失を5,000円以内にしたい。
そのような場合は、5pipsで損切の設定を行うと損失の管理ができます。
pipsの計算方法は利益やリスク管理に役立つので覚えておきましょう。
Lot数の決め方
レバレッジをもとに決める
密接な関係があるレバレッジとLot数ですが、レバレッジをコントロールするにはLot数をコントロールする必要があります。
取引条件
- 1米ドル＝100円
- 1Lot＝10,000通貨
- 資金10万円
上記の取引条件で、レバレッジが10倍で取引をしたい場合は、10倍×100,000÷100円=1Lot（10,000通貨）となります。
レバレッジを20倍にする場合は、2Lotを発注するというように、ロット数を変動させることでレバレッジをコントロールしながら投資を行うことができます。
資金の何％まで損失がでても許容できるかで決める
もうひとつは、資金の何%までの損失が許容範囲かで決める方法です。
例えば、資金が100万円あり、損失の許容範囲が2%までの人なら、2万までの損失は許容範囲となります。
では具体的な計算方法を行います。
取引額の2％・損切りまでのラインを10pipsで、以下の条件で考えてみます。
取引条件
- 資金：100万円
- 1Lot=10,000通貨
- 1pips=0.1銭
- 1米ドル=100円
Lot数は証拠金金額 × 許容リスク（％）÷ 損切ライン（pips）÷ 取引通貨価格で求めることができますので、100万×2％÷10pips÷100円＝20,000通貨となります。
つまりリスクを2％で運用したい場合は、2Lot以下で運用してください。
まとめ
いかがでしょうか。
Lot数はレバレッジやpipsなどと密接な関係があります。
計算方法はなれるまではややこしいですが、Excelなどを使用すれば数値をいれるだけで計算できます。
これらの数字を理解しておくことは、FXの自動売買を行う際のリスク管理に役に立つのでぜひ覚えておきましょう。
