自分で相場を分析してトレードするのは大変ですよね。
そんなとき役立つのが自動売買です。
自動売買なら1回設定しておけば、ほったらかしで稼いでくれます。
ただし、自動売買のサービスを提供している証券会社は複数あって、初心者のうちはどの証券会社を利用したらいいかかわかりません。
そこで、CFDの自動売買ができるおすすめの証券会社をご紹介します。
CFDの自動売買ツールが優れていたり、手数料が安い証券会社を激選しました。
CFDの自動売買ができる証券会社をお探しの方はぜひ参考にしてください。
CFD自動売買を始める手順
CFDの自動売買に初めてチャレンジする方もいると思います。
最初は安全に取引できるのか不安で悩むことでしょう。
どういった流れで証券会社を利用したり、自動売買の設定をしていくのか把握しておくと良いです。
CFD自動取引は次の4つのステップで始められます。
CFD自動売買をする証券会社を決める
まずは、特徴をみてどの証券会社を使うか決めましょう。
証券会社によって自動取引のツールや手数料、取り扱い銘柄が違うので、こういったポイントを確認します。
CFD口座を開設する
CFDをするにはCFD専用の口座を開設する必要があります。
CFD口座の開設には審査があり、証券会社によって審査基準が違います。
一定期間の投資経験が必要だったり、資産100万以上などの審査基準があるようです。
証券会社ごとに審査の厳しさが違うので、早く自動売買を始めたいなら複数の証券会社に申し込むのをおすすめします。
予算を決めて入金する
特に初心者のうちは少ない金額から自動売買を始めましょう。
人それぞれ持っている資産の額が違うので予算も変わってきますが、失っても痛くないぐらいの余剰資金で運用します。
いきなり大きな資金で始めると手痛い損失を出す可能性があるからです。
自動売買の設定をして運用開始
予算がきまって自動売買の設定が終われば、あとはプログラムが勝手にトレードしてくれます。
自動売買の設定は以下の5項目があります。
・注文する間隔:どのぐらい値段が動いたら注文を入れるかの設定
・注文本数:何本まで注文をするのか
・購入単位:1度になん単位注文するのか。
・決済ルール:どのくらい利益がでたら決済するのか
・損切りルール:どのくらい含み損がでたら損切りするのか
相場の状況に合わせてこの5項目の設定を変更していきます。
CFD自動売買を行う証券会社の選び方
CFDの自動売買を行う証券会社を選ぶポイントは3つあります。
・自動売買のツール
・取扱銘柄
・手数料、スプレッド
この3つをチェックしましょう。
CFD自動売買の取引ツールは3種類
証券会社によってCFDの自動売買に使えるツールが違います。
ざっくり3つの種類がありますが、ツールによっては複数の機能が使えるのではっきり区別はできません。
以下の3つの種類があると理解しておきましょう。
・リピート型:あらかじめ設定した金額の値動きがあると自動で売買する。レンジ相場に強くトレンド相場に弱いのが特徴。
・選択型:他人が開発したプログラムを選択して運用する。自分で1から設定しなくていいので簡単に運用を始められる。
・開発型:自分でプログラムを設定する。自分の考え通りカスタマイズできて自由度が高い。そのかわり知識が必要になる。
取扱銘柄を確認
CFDは証券会社によって取り扱い銘柄に差があります。幅広い銘柄をトレードしたいなら、取扱銘柄が多い証券会社を選びましょう。
取引手数料とスプレッドが安い証券会社
CFD自動売買は、自分で取引する裁量トレードと比べて、手数料が高くなります。
場合によっては、トレードで利益をだしているのに手数料で損失をだすことがあります。
自動売買でかかる手数料やスプレッドが安い証券会社のほうが利益が大きくなりやすいです。
CFD自動売買がおすすめな証券会社
証券会社によってツールや取扱銘柄が違うので、自分にあった証券会社があるか比較してみましょう。今回は以下の6社に厳選しました。
・IG証券
・インヴァスト証券
・楽天証券
・ひまわり証券
・マネースクエア
・OANDA(オアンダ)
IG証券
IG証券はロンドンに本拠地を置く証券会社です。ProRealTimeチャートという取引ツールを提供しています。
高機能でカスタマイズの自由度が高いので中上級者向けのツールで、このProRealTimeチャートの機能に自動売買ができるProOrderが入っています。
ProRealTimeチャートは毎月4回の取引で使用量が無料になります。月4回以上取引がないと4000円月額がかかるので注意が必要です。
IG証券を利用する最大のメリットは取り扱い銘柄の多さです。
・株価指数約40銘柄
・商品約70銘柄
・個別株 12000銘柄
など取り扱い商品がかなり充実しています。国内の証券会社ではダントツに取り扱い銘柄が多く、投資のチャンスを多く掴めます。
インヴァスト証券
インヴァスト証券はトライオートETFというサービスで自動売買ができて、リピート注文を設定して運用していきます。
自動売買のプログラムがランキング形式で掲載されていて、その中から選ぶだけで取引が可能です。
日本円のまま投資できるので為替リスクを考える必要がありません。
自分だけの自動売買プログラムを作れるビルダー機能も備えているので中上級者も利用できます。
株価指数や商品など26種類のETFに投資できます。
自動売買のプログラムを選ぶだけで取引できるので、初心者だけど自動売買をやってみたいという人におすすめの証券会社です。
楽天証券
世界で最も利用者の多い取引ツールのMT4が利用できます。
エキスパートアドバイザー(EA)という自動売買プログラムを使用します。MT4は高機能なので中上級者向けのツールです。
自分で自動売買のプログラムを開発して使用したり、公開されているプログラムを導入したりできます。
大手の証券会社では唯一MT4が使えます。楽天は誰もが知る企業なので安心して利用できるのが良いところです。
MT4を使ってデモ取引ができるので、不安がある人はデモ取引から初めるのもおすすめ。
取り扱い銘柄は株価指数CFD:7銘柄(日経225、ダウ、S&P500など) 商品CFD:3銘柄(金、銀、原油)の合計10銘柄です。
ひまわり証券
自動売買システムのループ株365を利用できます。「イフダン」という買いと売りの発注を同時に出す注文方法を使用します。
このイフダン注文を繰り返すのでループイフダンといわれています。
ループイフダンは相場にトレンドがないレンジ相場でも利益が出せるのがメリットです。設定が簡単で次の3つを決めれば自動売買ができます。
・トレードする銘柄
・売りで入るか買いで入るか
・値幅
この3つを決めれば取引できます。シンプルでわかりやすい設定が魅力です。
取扱銘柄は株価指数CFD(日経225、ダウ、ナスダック100)・金ETF・原油ETFなど7種類です。
マネースクエア
トラリピという注文方法で取引を行います。
トラリピとはトラップリピートイフダンの略で、トラップ(罠)を仕掛けるようにイフダン注文を繰り返すのでこの名前がついています。
価格が上がるか下がるかではなく、どのくらいの価格帯で推移するのかを予想します。
トレンドに乗って利益を得るのではなく、レンジ相場でコツコツ利益をだしていくのが特徴です。
マネースクエアでは株価指数CFD5銘柄(日経225、ダウ、NASDAQ-100など) 金ETF、原油ETFの合計7銘柄が取引できます。
OANDA(オアンダ)
OANDAでは取引ツールのMT4と最新版のMT5を利用可能です。
MT5は従来のMT4よりも動作速度、機能性が大幅に向上しています。
現時点ではまだまだMT4が主流ですが、徐々にMT5に移行していくでしょう。MT4やMT5は設定の自由度が高く中上級者向けです。
OANDAは取引単位が小さく少額からCFDの自動売買を始められるのがメリットです。日経225なら2000円から取引を始められます。
投資の資金が少ない人など小さな金額で運用したい人に向いています。取扱銘柄は株価指数CFD15種(日経225、ダウ、S&P500など)です。
CFD自動売買のメリット、デメリット
CFDの自動売買は忙しくてもトレードで利益を出せるなど、メリットは多いです。
しかし、自動売買に特有のデメリットもあります。
自動売買のメリット、デメリット両方を理解することで、自動売買を使いこなすことができるでしょう。
感情に左右されずに取引できる
自動売買はプログラムがトレードしてくれるので、感情に左右されないのがメリットの1つです。
人間がトレードをするとどうしても感情に左右されます。
人間は損失を避ける傾向が強いそうです。
そのため、少し含み益が出ると利益を確定させたくて売ってしまったり、損失を認めたくなくて損切りができないといったことが多いです。
感情に左右されて失敗することは多いので、自動売買を活用していくことで勝率を上げることができます。
寝ている間も24時間取引できる
自動売買の最大のメリットは、自分で取引する労力を減らせることです。
1日中パソコンの画面に張り付いてトレードするのは大変なことです。
人間がトレードすると睡眠などの休む時間が必要ですが、自動売買なら寝ている間でも稼いでくれます。
自動売買を使うことで利益を得るチャンスを逃さずにトレードできます。
買いと売りどちらでも取引できる
CFDなら買いと売りどちらでも入ることができます、上昇相場でも下落相場でも利益を出せるので、どんな相場環境でもチャンスがあります。
株の現物取引では買いからしか入れないので、下落相場のときは見ているしかありません。
売りから入れるとトレードの幅が広がります。
レンジ相場で利益を出せる
レンジ相場とは価格が一定の幅で値動きする相場のことです。
はっきりした上昇や下降のトレンドがでるときが3割、レンジ相場が7割といわれます。
そのため、レンジ相場で利益を出せれば収益が大きく増やせます。
自動売買はレンジ相場に強いものが多く、価格が一定の幅で値動きするときにコツコツ売り買いをして効率的に収益を増やすことが可能です。
相場が大きく動くとロスカットのリスクがある
レバレッジをかけた状態で相場が大きく動くとロスカットのリスクがあります。
自動売買はプログラムが取引してくれるので、相場を見る機会が少なくなって放置しがちです。
普段は放置してい大丈夫でも、リーマンショックやコロナショックのように相場が大きく動くとき大きな損をだしてしまいます。
どんな相場でも大丈夫なプログラムはないので、相場を観察して自動売買の設定を定期的に見直すクセをつけましょう。
また、相場が大きく動くリスクを考えて、レバレッジは控えめにして余剰資金で取引するなどリスクをコントロールするのが大切です。
取引コストが高い
自動売買は取引にかかるコストのスプレッドが広いことが多いです。
スプレッドが広いほどコストがかかるので、そのぶん利益が減ってしまいます。
利益が出ていたのに、スプレッドのコストで損失になることもあります。
自動売買は通常の売買よりコストがかかるのを理解しましょう。
まとめ
CFDの自動売買ができる証券会社を紹介しました。
証券会社によって自動売買のツールや手数料、取扱銘柄の違いを理解してもらえたと思います。
この記事の内容を活かして自分に合う証券会社を選んでもらえたら幸いです。