FX自動売買ツールとは?仕組みやメリット・デメリットを解説

FXをしている方は、日中の仕事時間中に相場が大きく変動し、思わぬ機会損失をしてしまったことが1度ならずあるのではないでしょうか。

誰かが代わりに相場に張り付いてくれないかなと思われている方に向けて、
今回は、自動売買ツールのご紹介を致します。

自動売買ツールとはそもそもどんなものなのか、また、どういったリスクがあるのかを整理してみましたので、ぜひ参考にしてみてください。

目次

自動売買ツールとは

自動売買ツールの概要

自動売買ツールとは、自ら設定したルールに則り取引を行うプログラムのことを指します。
特に、深夜でも相場が動き続けるFXの分野で広く利用されています。

FXは仕事中の日本時間にも、寝ている間の米国時間にも常に変動し続けますので、24時間相場に張り付くことが非常に困難です。

自動売買ツールを使用することで、それらの取引機会を逃さずに取引することが可能になります。

すべての会社で使えるわけではない

私も勘違いしていましたが、どんな会社でも自動取引ツールが使えるわけではありません。
例えば大手のSBI FX トレード、GMOクリック証券などは、現在利用可能は自動取引ツールがありません。

それらの口座を使って取引している方は、自動取引ツールが導入されているFX会社の口座を作る必要があります。

自動売買ツールの主な種類

「自ら設定したルールに則り取引を行うプログラム」と言われても、実感が湧かないかもしれませんので、少し具体的に自動売買ツールの主な種類についてご紹介致します。

リピート型

これが一番イメージが付きやすいのではないでしょうか。
例えば、ドル円で1ドル100円になったら買い、101円になったら売り
といった注文を繰り返し行います。

それだけなら指値で出来るのでは?と思われる方もいるかもしれませんが、相場が何度も行ったり来たりした場合、条件にヒットする限り何度でも行ってくれるのがリピート型の特徴です。

また、複数注文を出すこともできます。

上の注文に追加して、
1ドル99円になったら買い、100円になったら売り
といった条件を組み合わせることにより、より収益機会を増やすことができます。

設定型

自ら設定を行う自動売買ツールです。
リピート型と比較して、よりテクニカルな設定が可能です。
例えば、ゴールデンクロスで買い、移動平均乖離率3%で売りといったような注文がしたい方は、設定型がおすすめです。

普段自分で分析して取引していることを代わりに行ってくれます。
一方で、ファンダメンタルズの設定は難しく、要人がタカ派の発言をしたら買いといった注文はできません。
ファンダメンタルズに注目が集まっている際には運用に注意が必要です。

既存の設定

FX会社によっては、自動売買のツールを既に設定してくれているところもあります。
選択型のような設定が難しいという方におすすめです。

運用成績は公開されていることがほとんどですが、設定されているルールはブラックボックスになっている傾向があります。

自動売買ツールにかかるコストについて

自動売買ツールによっては取引手数料が発生するものもあります。

相場として、大体1取引20円(売買で40円)程度です。

また、上記に加えて、スプレッドを抜かれます。
スプレッドは自動売買ツールに限らず発生するコストですが、一般なスプレッドより開いているものもあります。

期待する約定回数から手数料が計算できると思いますので、導入前に一度、手数料負けしないかを確認してみてください。

自動売買ツールのメリット・デメリット

プログラムが自動で売買するわけですから、その性質というものを把握して、メリット、デメリットを知っておく必要があります。

以下でそれぞれ見ていきます。

メリット

大きく3つありますので、
以下に整理します。

1. 恣意性の排除

よくある一時の気の迷いというものがありません。
常にブレずに条件を満たすように動いてくれます。

2. 取引機会の増加

相場の動きが速いときでも常に注文を入れることができるので、一瞬のチャンスを何度でもモノにできます。

3. オペレーションのミスがない

オペレーショナルリスクは案外馬鹿にできないできません。
想定通りに動けば想定通りの収益が得られます。

デメリット

もちろん、デメリットもありますので以下に整理します。

恣意性の排除

これはメリットでもあり、デメリットでもあります。
設定したルールによっては柔軟性に欠くこともあるからです。

恣意的な偏りが有利に働くこともありますので、何とも言えないところですね。

ファンダメンタルズに弱い

極端な話ですが、日銀の金融政策に変更があった場合など、過去の動きから外れるケースがあります。
そういったファンダメンタルズに注目が集まっている場合は不利に働くことがあります。

相場を読み間違えたときに再度ルール変更が必要

そもそも相場を読み間違えて設定したルールですと、損失を繰り返し出し続けるシステムに成り下がる危険があります。
相場が何に注目しているのかはルール設定後も常に意識する必要があるため、完全に任せきりにはすべきではありません。

まとめ

以上、自動取引ツールとは何か、どのようなものなのかを私なりにまとめてみました。

・自動取引ツールは自分の代わりに取引を行ってくれますが、会社によって使える種類が限定されています。

・また、自動取引ツールは、自分で設定したルールを確行してくれますが、それはメリットにも、デメリットにもなり得ます。

・自動ツールを使えば、日中働いている時間や、夜中寝ている時間にも取引機会が増えますが、
そのルールの見直しなどはある程度の頻度で見直す必要があります。

おわりに

FX会社の中には、初心者の方にもおすすめしているところがいくつか見られました。
彼らの言う通り、設定することは初心者でも簡単でしょう。

ですが、どのように設定すべきかの判断は決して簡単ではありません。

あくまで、自分なりの相場観を持っており、自分の代わりに取引を行ってくれるツールとして使える方が使うべきツールかと思います。
使い方によっては大変便利なツールですが、何もしなくて勝ち続けるものではないということがわかりました。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次